今朝の日本経済新聞に「ゆるゆる」と見切ると題しまして、大リーガー松井秀喜様の記事が
記載されていました。
「去年持った自信は今はないです。今年はぜんぜん違います。また、新たなものを探しながら
やっている感じがします。まだ、見つかってないですけどね」
「探し物って何?」
「言葉悪く言うと、簡単に打てる方法を探しているんです。」
一番苦労したことを尋ねたことがある。「体重移動」という答えだった。打撃の運動において、
要の部分が体重移動にあることを松井は知り抜いている。
今オフ、松井は一冊の書物と出会った。

宮本武蔵の「五輪書」。
東京の自宅リビングのテーブルに兵法解説書を置き、真剣勝負の心構え、実践の要諦を
学んだ。「風の巻」にあった一節・・・・
「もっとも上手の人のすることは、ゆるゆると見えながら、間の抜けないものである。
何事も熟練した者のすることは、いそがしげに見えないものである」
(武蔵と五輪書 津本陽)
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せせこましく、忙しげに見えるようでは修行が足りない。最上の人は、「ゆるゆる」としながらも、
間合いを計り大切な瞬間を外さない。
「なるほどですよね。敵と相対することでは兵法も野球も一緒。武蔵が僕と似たような考え
を持っていたということだけで、非常にうれしいことです。」
松井がいう「簡単に打つ」方法。武蔵風に言い換えれば「ゆるゆる」と体重移動しながら
「ゆるよる」とボールを見切り、「ゆるゆる」とバットを振り抜くとでもなるのだろうか。
松井は自分の探し物が、達人がたどり着いた境地と重なることを知った。
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今年正月、松井はいつものように石川県能美市に帰った。「ここのお湯、最高なんだよね」
と湯船にどっぷり巨体を沈めた。外は雪。浴衣姿でくつろぐ松井に念頭の所感を聞いた。
「もちろんパレードです。」ヤンキースは世界一の年だけマンハッタンの目抜き通りで
優勝パレードをする。が、5年間も行われていない。松井は紙吹雪舞う摩天楼で、ファンに
両手を振る姿を思い描いた。
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「なぜ優勝したいのか」
「なぜってみんなが幸せになれるじゃないですか」
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心底そう考えているのだろう。松井が背負っているモノの巨大さを、これほど感じた
言葉はかつてない。
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「体重移動がうまくできるために、何をしているかといったら、体を鍛えているんです
体が自分の思い通りに動いてくれれば、うまく体重移動できるかもしれない」
筋トレの目標は、「脳と体の誤差を少なくする」ことにある。
「筋力そのものより、筋肉の神経が大切です。いくら筋力があっても、神経が通って
いなけりば思い通りに動かない。ホディービルの筋肉が、野球に役立つかといったら
役立たない」
特徴は、器具を使わずに自分の体の重さを利用して鍛えることだろう。アメリカ人には、
それが奇異に映るらしい。ヤンキースのトレーナーたちがやる方法とちょっと違う。
彼らが僕の方をじろじろ見て「ヒデキ、何やってんだ」って聞いてくる。
「どこ鍛えてるんだ。どういうトレーニングなんだ」って聞いてくる。それが煩わしいから、
つい宿舎でやりたくなるという。
「いちいち応えるのも邪魔臭いから、球場でやりたくないの。アハハハ・・・」
秘密練習の理由は、意外なところにあった。
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日本優勝の瞬間、松井は宿舎でテレビで観戦し、素直に喜んだ。しかし「次は自分の番だ」
と、彼はいわない。彼の人生を特徴つけていることのひとつは、どんなときも、見え透いた
自己演出をしないことだ。
「チームが勝つために、その時、自分のベストなことができることこそ、自己表現だと思っています。」
悠然と、分厚い声で、松井はいった。
ヒデキマツイ。メジャー4年目。4/3日開幕戦。その時まであと1週間。
ゆるゆると、2006年の幕が開ける。
記事の中に体重移動をうまくするのには体を鍛えるしかないと書いてありますが
【2/12日 エントリー カサブランカダンディー 参照。】にも同じ考えのことを書いてございます。
精神を強くするのには体を鍛えることで多少の精神の弱さを克服できるのでございます。
また、ボディービルの筋肉が、野球に役立つかといったら役立たないと書いてあるように
イチローも書籍の中で同じことを書いてありました。この二人はまさしくスーパースターでございます。
マツイもイチローも本当にすばらしい時の人でございます。
五輪書の教えではありませんが私も忙しいことが嫌いでございまして、よくとにかく忙しくしていろ
とある人からいわれ、悩んだ日もございましたが、それは、その人が、忙しいのが
好きなのでございます。私は嫌いなのでございます。嫌いな人間が好きになれと言われても
無理なのでございます。その考えが私に必要であるのなら嫌いを克服して好きになるよう
努力を惜しみませんが、このようにマツイも武蔵が僕と似たような考えを持っていたことだけで
非常にうれしいことです。と、言っているように私も同じ考えということにうれしく思っております。
また屁理屈をこねて生意気なことをいってしまいました。もちろん松井秀喜様との
考えの意味合いには雲泥の差があることだけは認知しておりますので心暖まる
ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
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